大地の記憶を写す庭

大地の記憶を写す庭
― ふるさとの地層と時を積む枯山水 ―

お庭のコンセプトは、「大地の記憶を写す庭」です。
お施主さんのふるさとの海岸に見られる石の重なりや地層の表情は、人の時間をはるかに超えて積み重ねられてきた、大地そのものの記憶です。 
本庭では、それらの石や素材が持つ時間性を、枯山水という縮景の手法によって庭へと写し取っております。
意匠的な操作を最小限に抑え、配置・間合い・余白によって風景を立ち上げることで、庭は語らず、ただそこに在り続ける存在となります。
完成をゴールとするのではなく、雨露を受けてゆっくりと苔むしていく過程を愛でながら、暮らしの中で時が静かに積み重なっていく「時を積む庭」として、大地と人の時間が重なる場を目指しました。
また、日々の心地よさにも配慮しています。お手入れの手間を軽減する工夫を取り入れる一方で、住まい手の趣味である菜園も無理なく楽しめるスペースを確保しました。 自然の佇まいに深く癒やされながら、自分らしい暮らしを育むことができる、豊かな日常が広がるお庭です。

内容:個人邸庭園計画、現場監理
Year:2026
場所:沖縄県南城市
施工:金勢造園
主な素材:嘉陽石、琉球石灰岩、琉球古瓦