瀬底の家

瀬底の家

築50年の琉球古民家の改修

この住宅をお借りする事が決まったと同時に、琉球住宅の歴史を調べたり、おきなわ郷土村に通いプリミティブな琉球古民家の空間を体感していきました。そのうえで既存空間を把握すると、少し薄暗く、狭く、重く感じる印象がありました。
琉球古民家の既存空間を尊重しつつ、少しでも明るく、広く、軽くできないか、と考えながら解体を始めていきました。
当初は仏壇(トートーメー)も解体撤去させて頂いて大きな空間を作ろうと思っていましたが、琉球住宅の歴史を調べれば調べるほど「仏壇」の重要性を強く感じ残す事を決めました。
結果。
空間を仕切る「建具」は水廻りの1つだけの大きな1室空間の中に、1番座、2番座の「ゾーン」と1番裏座と2番裏座の「個室」があるだけの空間に。
断熱もエアコンもない四阿の様な1つ屋根下の、おおらかな空間で、おおらかな暮らしを始めてみようと思う。

敷地面積:約226.1m2(68.4坪)
延床面積:約81.2m2(24.5坪)
構造:RCラーメン構造+木架構屋根
築年数:約50年(1970年) 
設計期間:2021年10月〜2022年2月
施工期間:2021年12月〜2022年2月

設計監理,工事管理:一級建築士事務所あまはじ【瀬底】
解体,塗装,家具,外構:一級建築士事務所あまはじ【瀬底】
職種統括,各種大工,木素材:ナカタ商会【瀬底】
アスベスト撤去,解体:本部造園【山川】
アスベスト撤去,解体:琉栄開発【大東】
解体土間:上間組【瀬底】
鋼製建具:具志堅アルミ工業【具志堅】
ガラス:比嘉硝子店【大浜】
各種設備:玉城設備工業【瀬底】
各種設備:やどかり【瀬底】
床タイル:与那嶺タイル【今帰仁】
SUS天板:明ステンレス工業【呉我】