【東京新聞】「大草原の小さな家」の取材記事が掲載されました

 


https://www.tokyo-np.co.jp/article/129181


 三鷹市の南東部、北野地区で六月下旬に完成した市の地域拠点「北野情報コーナー」が、地元の子供たちやお年寄りらに好評だ。市の依頼を受け、地元の建築士藤野敬史(たかし)さん(45)がドラマ「大草原の小さな家」をヒントに、草原の中にたたずむ小屋をイメージして設計した。
 最大の特徴は建物の前にある千平方メートルの広場。全面にホワイトクローバーや芝が植えられ、独特のクッション感から、子供たちのお気に入りの遊び場になっている。「四つ葉のクローバーを見つけた」と歓声を上げる子もいる。
 建物は幅七・二メートル、奥行き三・六メートルの小屋風で、多摩産のスギ材を使った。内部にはトイレや机が配置され、地域の歓談の場になっている。建物裏に「コミュニティ農園」と呼ぶ小さな畑があり、地域の人が野菜を植えている。市の担当者によると、北野地区は農家が多く、農産物の直売イベントなどの開催も検討されている。
 藤野さんは「地域の方々に愛される施設になっているようでうれしい。どんどん使ってほしい」と話している。
 北野地区では、中央道と建設中の東京外郭環状道路を結ぶ中央ジャンクション(仮称)が建設される。地域が分断されるのを防ぐため、ジャンクションには蓋(ふた)がかけられ、その上部に広大な空間が生まれる。市は一帯を「北野の里」として再整備する計画で、北野情報コーナー設置はその一環。(花井勝規)